疲労とパフォーマンス 2/3

疲れは数値化することができませんし、疲れたからと言って体の構造に異変が現れるわけではありません。つまり、疲れの有無や度合いを診断するのは難しいのです。

症状(?)としては、体が重い、だるい、すっきりしないという感覚を感じるだけなので、ついつい「感覚的なものだ」と思ってしまいがちになるのです。

では、疲れの正体とは何なのでしょうか?

最新のスポーツ医学では、次のように考えらえています。

疲労とは、筋肉と神経の使いすぎや不具合によって体の機能に障害が発生している状態で、体だけでなく、脳からも生じる現象。

つまり、筋肉だけでなく、全身の「神経のコンディションの悪さ」が疲れを引き起こしているというのが、最新のスポーツ医学の見解なのです。

神経は、大きく「自律神経」と「中枢神経」に分けることができます。
そして、自律神経は、「交感神経」と「副交感神経」に分かれます。

【自律神経(交感神経/副交感神経)】
脈拍、呼吸、消化といった、意識することなく行われている生命活動を担っていて、それらの稼働をオンにするのが交感神経で、オフにするのが副交感神経の働きです。
つまり、日中は活動するために交感神経が優位になり、夜中は副交感神経が優位というのが、本来あるシステムになります。

【中枢神経】
中枢神経は、手足を動かす際の動作の指示を、体の様々な部位に出していく司令塔のような役割を担っている神経です。
体を動かす指令は、脳と脊髄にある中枢神経から、手足にある末梢神経に伝えられ、この連携によって全身を動かしているのです。

疲れている人は、「自律神経」「中枢神経」の2つの神経のコンディションが悪くなっている状態なのですが、神経の司令塔は脳ですから、「疲労の原因は脳にある」とされているのです。
だから、先日のコラムでお話ししたように、疲れている人の脳は、脳震盪を起こしているのと同じような状態になってしまっているのです。

今回は、疲れの正体についてのお話でした。
次回、疲れの原因についてお話させていただきます。